IPv4からIPv6へ
IP(インターネット・プロトコル)とは
インターネットに接続するための約束事
インターネットに接続できる機器は、パソコンだけではなく携帯電話やスマートフォン、複合機や家電製品など多種多様に渡っています。それぞれが互いに通信ができるようにするためには、共通の約束事が必要です。その基盤となる技術が、IP(インターネット・プロトコル)です。
その中でもIPアドレスはインターネット上の住所のようなものを表しており、通信を行う上で非常に重要な位置を占めています。
IPにはバージョンが存在し、これまで主に利用されてきたのはIPv4(インターネット・プロトコル・バージョン4)です。
IPv4アドレスが枯渇します
インターネットに接続するためには接続する機器ごとにIPアドレスが必要ですが、近年の爆発的なインターネットの普及により、IPアドレスの利用数も飛躍的に伸びました。
主に利用されてきたIPv4アドレスは約43億個ありますが、ついに2011年2月3日に世界に配布するIANA管理のIPv4アドレスが枯渇しました。
また、同年4月15日には日本を含むアジア諸国に配布するAPNIC管理のIPv4アドレスが枯渇してしまいました。
すぐにIPv4が使えなくなるわけではありません
現在のところ、αWebを含む各ISP(インターネットサービスプロバイダ)などでは、事前に配布されたIPv4アドレスを所持しお客様に割り当てています。しかしながら今後、新規IPv4アドレスの割り当ては困難になっていくと予測されています。
IPv6の利用が始まっています
IPv4アドレスに代わる新たなアドレス体系として、IPv6の利用が始まっています。
IPv6は、IPv4に比べアドレス数が大幅に拡張されており、当面の間枯渇の心配はないと言われています。
上の表はJPNICが公開しているIPv6割り当て件数の推移です。2010年頃より、件数が加速度的に増加しています。
IPv4アドレスの新規配布は既に終了している事から、今後もIPv6割り当て件数は継続的に増加すると考えられます。
現在はIPv4とIPv6が共存している状態です。そのため、IPv4もIPv6も両方接続できる環境が必要となっています。